「ウェス・モンゴメリーの最高傑作を挙げて下さい」と
言ったら、みんなは何と答えるだろう。 答えは末尾。
この際、クリード・テイラーがらみの
イージー・リスニングは捨てよう。
ジミー・スミス、ジョージ・シアリング、
ミント・ジャクソン…大物との共演は案外つまらない
名オルガニスト、メル・ラインにも
今回は泣いてもらおう。
そして、こいつが最大の強敵、ハーフ・ノートのライブ盤。
だが、これはウィントン・ケリーのアルバムだろう。
そして、やっぱり1枚選ぶとすれば『フル・ハウス』と十中八九の
ジャズファンは答える。
どうしてなんだ! この名作「驚くべきジャズ・ギター」が二番手に
甘んじなけりゃいけないんだ!
ピアノはトミー・フラナガン、名盤請負人だ。
聞いたかスタジオ録音ならではの完成度の高さ。
そして、アルバムの勝敗を分ける1曲目「エアジン」だ。
この「エアジン」を超える演奏はない。
肩を並べるのはマイルス・デイヴィスのプレスティッジ2作とランバート、
ヘンドリックス&ロスくらいか。
「ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス」もまたよし。
とにかくウェス・モンゴメリーを聴くならまずこれだ。
インクレディブル・ジャズ・ギター/ウェス・モンゴメリー
ジャズアルバム紹介 インクレディブル・ジャズ・ギター/ウェス・モンゴメリー
ジャズアルバム紹介 インクレディブル・ジャズ・ギター/ウェス・モンゴメリーに加筆・修正を加え転載。
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